自己啓発本やハウツー本なんかを読んでいると、思考を整理するために文章を書くと良いと書いてあることがよくあります。本の著者はきっと文章を書きまくっているでしょうから確かに有効なんだと思います。その理由は何なのでしょうか?私なりに考察をしてみます。
文章を書くことが良い理由
私がひねり出した書くことの有効性を箇条書きにすると次の5個になりました。
- 思考を可視化できるから。
- 脳の容量(メモリー)を空けられるから。
- 書いた情報は編集が容易だから。
- 言葉を意識できるから。
- 記録に残るから。
それぞれについて掘り下げてみます。
1.思考を可視化できる
可視化とは目で見える形にするということです。脳の中にある実態のないものを物体に変換するような感覚ですね。これを行うと、思考が一度頭の中から外に出ます。そして文字になったものを目で見ることで、外からの情報として再度脳に取り込みます。
このプロセスの利点は、自分の内部にある考えを外部に出せることだと思います。外部情報になってしまえば客観視がしやすくなり、その考えが的を射ているのかどうか判断しやすくなるのではないでしょうか。
また、漠然とした思考に文章の形を持たせるとき、具体化の力が働くのも利点でしょう。
2.脳の容量(メモリー)を空けられる
何かを考え、それを覚えておいて忘れないようにしながらさらに別のことを考えるのは難しいですよね。
そのような平行的な頭の使い方が得意な人ももしかしたらいるかもしれませんが、私には厳しいです。でも文にして書き留めておけば大丈夫。考えがそこに保存されているので安心して忘れられます。このように無理に記憶力を動員しなくても良くなるのは利点だと思います。
3.書いた情報は編集が容易
私は今パソコンで文を書いています。書いたものはコピペも修正も自由にできます。紙に書いても、書き足したり消したり線を引いたり自由にできるでしょう。
これは先に述べた可視化ともつながっていて、自分の外部に出した思考は客観的に編集しやすくなります。さほど脳を酷使しなくても編集ができるのは重要な利点だと思います。
4.言葉を意識できる
文章は自分を含めて誰かに見られるものですよね。読み手に伝わる文にするためには、言葉を正しく使わなければなりません。主語や述語の抜けた文章などはイマイチ読んでも理解できません。
文章を書くことでそれらの必要な要素について意識するきっかけになり、自分の思考もより整理されるのではないでしょうか。
5.記録に残る
記録が残ることが文章の最大の特徴であり、文字というものが生まれた目的そのものでしょう。文をかくことで、その時の思考を保存することができます。後から見直すことで自分自身の変化に気が付いたり、忘れていたことを思い出したりできるでしょう。
先に書いた2番の脳の記憶容量の件ともリンクしますが、脳の負荷を減らしながら記憶を補完することができます。
まとめ
以上、文章を書くことの利点は何かについて私なりに考察してみました。書くことで思考が可視化され、整理しやすく、保存しやすくなります。
情報が氾濫する時代に生きていて、インプットばかりになりがちな時、意識してアウトプットを行う重要性を認識しておきましょう。
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