私はほかの人への支払いをする前に自分に支払うんだ。
これは、マネーの名著のひとつであるロバート・キヨサキの「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で、金持ち父さんが言った言葉です。
金持ち父さんは人に借りたお金を期日通りに返さなかったり、請求書の支払いを遅らせたりしているわけではないのですが、こんな事を言ったそうです。これにはどんな意味があるのでしょうか。
自分を追い込み、頑張る原動力にする
金持ち父さんは、自己投資を最優先にしてお金を使い、それでも他人への支払いに遅れないよう自分にプレッシャーをかけるための行動だと言っています。そうすれば、なんとかしてお金を稼ごうとするのだと。
あえて自分を追い込んでハッパをかけているのですね。こうして自分のビジネスを成長させてきたのです。
また、他の人に払うのが最優先になっていて自分に支払えない人は貧乏なままだと言いたいのではないかとも思います。クレジットカードの請求や住宅ローンを払うのに精一杯で、支払いを終えれば何も残っていないような状況ではお金持ちになれないですからね。
実は冒頭の発言には続きがあります。
税金も「他人への支払い」
ほかの人には政府も含まれる
金持ち父さんがいう他人への支払いには政府への支払い、すなわち税金も含まれているというのです。
税金は勿論期日通りに支払う必要がありますし、それが出来なければ厳格な取り立てに遭います。ですから税金が払えない事態にならないように頑張って収入を確保するのです。
金持ちは先に受け取り、後で払っている。
ここからは私なりに考えたことを書いていきます。
本の中では、主に自分にハッパをかけることを主眼に金持ち父さんの考えが語られていました。
しかし、そもそも自分に支払おうにもそのお金が無ければどうすればいいのか?こう思いませんか?
会社の給料がみんな支払いに消えてしまうような状況では特にそう思うはずです。
サラリーマンの給料は源泉徴収で税金を引かれてから受け取りますよね。もうこの時点で最初から他人に支払っています。そしてやっと手元に入ってきたお金も他人に支払っています。この状況にはどんな対策があるでしょうか。
- 源泉徴収されない収入を得る
- 他人に支払うお金を減らし、自分に投資する
私はこの2つが対策になると思います。
事業所得は源泉徴収されないので、副業をして稼いだらまず全部が自分の手元に入ってきます。お金持ちは事業所得や資産所得で稼いでいます。
出費を減らし、残したお金を自分に投資するのも極めて重要です。この資金管理力が無ければお金持ちになるのは無理でしょう。
お金持ちは、源泉徴収されずに収入を受け取り、それを自分に支払っているのです。税金は後でまとめて払います。
このシステムに倣いましょう。
コメント